おかげさまで、このG-ACADEMYも今月で1周年を迎えることができました。会員になってくださった皆様、また興味を持ってくださった皆様に、心より御礼申し上げます。
私がグラミー賞を目指していた頃、「こんなサービスがあったらいいのにな」と思っていた要素をできる限り詰め込み、さらに日本語で分かりやすく届けたいという想いから、このプラットフォームを立ち上げました。
やはり海外のアワードということもあり、現地にいないと見えてこない内情や、肌で感じることのできない温度感のようなものがあります。そうした部分を、このG-ACADEMYを通して、できるだけリアルに皆様へお伝えしたい。そんな想いで、このサービスをスタートしました。
ここまで、前例のないサービスということもあり、我々運営としても何度も議論を重ねてきました。プロセスをできるだけ簡素化しながら、同時に分かりやすく情報をお伝えすることで、皆様がグラミー賞を目指せる環境を整えられるよう努めてまいりました。
そして昨年度は、会員になっていただいた皆様の中から、3組のアーティストの作品を実際にグラミー賞へエントリーさせていただきました。メジャーシーンで活躍されているアーティストの方もいらっしゃり、まだ1年目ではありますが、微力ながらお力添えできたことを、私たちとしても大変光栄に思っております。
グラミー賞へのエントリーには、例えば「指定された期間内に作品がリリースされていなければならない」「収録楽曲の何%以上がオリジナルでなければならない」「何%以上がインストゥルメンタルでなければならない」など、各部門ごとに非常に細かな基準(ルール)が存在します。
これらの基準をクリアできなければエントリー自体が認められないこともありますし、場合によっては意図しない他の部門へ振り分けられてしまうこともあります。
しかし、昨年サポートさせていただいた3組のアーティストの皆様は、全員がエントリーを希望する部門にしっかりと入ることができました。このように、ご希望の部門へ適切にエントリーすること自体が決して簡単なことではありません。
エントリーの大変さの具体例を挙げますと、昨年に引き続き2年連続でニューエイジ・アルバム部門にノミネートされた友人に、こんな出来事がありました。
昨年のノミネーション発表の数日後、なぜかノミネートされていた彼の名前と作品が、そのリストから消えてしまっていたのです。当初は6名のアーティストがノミネーションに名を連ねていたのですが、発表から数日後に5名へと変更されるという、これまで見たことのない不可解な出来事を目の当たりにしました。
先日ロサンゼルスで彼に直接会う機会があったので、「昨年はノミネートされたのに、どうして突然名前が消えたの?」と尋ねてみました。過去に例を見ない出来事だっただけに、ずっと気になっていた疑問を、1年越しに本人に聞くことができたのです。
すると、その理由は「リリース日」の問題でした。昨年グラミー賞が規定していた対象期間から、わずかに外れていたというのです。決められた期間から、たとえ1日でもずれてしまえば失格となる。そんな厳格なルールのもとで行われている「音楽のオリンピック」の厳しい現実を、改めて目の当たりにしました。
「グラミー賞の運営は、なぜエントリーの時点でその作品のリリース日を確認しなかったのか?」という疑問も湧きますが、グラミー賞のエントリー数はトータルで膨大な数にのぼります。おそらく運営側にとっても、すべてのリリース日を完璧に把握するのは容易ではないのでしょう。
また、誰かが報告(リポート)しなければ露呈しない、という側面もあり、ルールを重んじてチェックしているメンバーも存在するというのが実情です。
音楽の質で評価されるアワードである一方で、ルールや規則は極めて厳格に運用されています。ひとつでも条件を誤れば、エントリー自体が取り消されてしまうこともある。その「厳格さ」こそが、世界的な権威を持つ賞である所以なのだと、改めて痛感させられました。
それでも、何より大切なのは、まず「挑戦すること」からすべてが始まるのだと、確信もしております。
G-ACADEMYは、何よりも皆様のグラミー賞エントリーのサポートに特化し、ご希望があれば音楽的なアドバイスやプロモーションのご提案も行いながら、最善の道を探していこうと考えております。
お知らせになりますが、2年目からはコラムや動画の更新を不定期とさせていただきます。
ただ、この1年間でコラムの中で語ってきた音楽制作の裏側のエピソードや、ここでしか聞くことのできないグラミー賞の舞台裏、さらには限られた人たちしか入ることのできないレッドカーペットの模様などは、これからも皆さまに新鮮に響く内容だと思っています。
また、関係者の方々との対談動画や、私の音楽制作の現場を実際にお見せした生配信なども、他では見ることのできない貴重な内容となっており、今後もアーカイブとしていつでもご覧いただけます(プレミアムプランの方対象)。
また、ご希望に応じて、グラミー賞に対するコンサルティングをオンライン会議の形で行うことも予定しております。グラミー賞に対して、本気で目指したい方、いつか挑戦したい方、少し興味がある方など、様々な方がいらっしゃると思いますが、第一歩を踏み出したい方は、まずはコラムが閲覧できるファーストプランからでもぜひトライしてみてください。
このプラットフォームでしか知ることができない貴重な情報が満載ですし、グラミー受賞者である私、Masa Takumiの音楽人生も垣間見ることができます。
これから、より多くの日本人がグラミー賞へ挑戦できるよう、私とスタッフ一同は精進してまいります。今後ともG-ACADEMYをよろしくお願いいたします。
宅見将典 及び G-ACADEMY運営事務局一同

