<コラム Vol.52>DAWの進化

振り返れば1998年頃、私が初めて「シーケンサー」というものに触れたことが、音楽制作のすべての始まりでした。当時はまだ「DAW(Digital Audio Workstation)」という言葉すら一般的ではなく、主にMIDI機器をPC(主にMac)に接続し、オーディオ録音にはADAT(S-VHSテープを使用したデジタル録音機)を使うという時代でした。シーケンサー(MIDI)とADAT(音声)は、タイムコードという時間情報の規格で同期させて使用していました。

もちろん今はDAWで音楽制作をしていますが、あの頃のことを懐かしく思い出すこともあります。

多くの音楽家がそうであるように、制作の根幹となるDAWのシステムを乗り換えることは、人生においてできるだけ避けたい重大事です。私自身も「もう二度と変えることはないだろう」と思っていました。ですが先月、おそらくこれこそが人生最後になるであろうDAWへの乗り換えを決意し、実行しました。

今回は、私が長年取り組んできたコンピューターミュージックの歴史について、お話ししたいと思います。

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